暁光会の歴史
心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである(マタイ5:3)
暁光会の成り立ち
昭和31年(1956年)カトリック教会で司牧(キリスト教を伝える)をしていたフランス人、ロベール・バラード神父は、世間で最も困っている人のために、自分は何をすべきかを考えていたが、東京の蟻の街で貧しい人達が互いに助け合って生きていく組織を献身的に援ける北原玲子さんと出会い、多くのものを学んで神戸に帰った。
当時、困っている人が多く住む生田川のほとりに独りで住み、生活することから始め、家も仕事もなく困っている人々を集め、屑拾いの仕事をしながら共同生活を始めた。
この共同生活を「東からさし昇る暁の光を自分達の仕事の象徴とするため」に「暁光会」と名付けた。
これが現在の社会福祉法人暁光会の始まりである。
暁光会の活動は「自分達の生活を支えるだけでなく、他の困っている人たちのためにできるだけのことをする」ことに特徴がある。
「より困っている人のために」
「生きることは愛することだ」
を実践しながら、活動を続ける中に必要が生じ、暁光会のメンバーになった方のみならず、この活動に賛同する多くの人達の奉仕と協力によって、共同生活の規模は大きくなり、地域も神戸、大阪の西成と箕面、東京と広がった。
ロベール・バラード(Robert・Vallade)神父の略歴
1914年4月26日
| フランス・ニエックスに生まれる
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1939年6月29日
| フランス・アングレームで司祭叙階
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1939年~1949年
| フランス・コニャック教会叙任司祭
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1949年10月~
| パリ外国宣教会入会
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1950年10月11日
| 来日、カトリック夙川教会で日本語の勉強
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1952年~1953年
| カトリック尼崎教会助任司祭
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1953年
| 東京蟻の街
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1956年
| 神戸エマウスを創立(暁光会本部)
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1960年
| 東京関町東、大阪西成でエマウスを創立(暁光会支部)
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1961年
| 箕面市のあかつき特別養護老人ホームを創立
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1966年
| 国家功労賞(chevalier order du merite)受賞
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1968年
| 東アジア国際エマウスの責任者
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1975年4月24日
| レジョンドヌール勲章(chevalier)受賞
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1984年5月
| 旭日賞受勲
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1997年
| レジョンドヌール勲章(officier)受賞
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2009年2月17日
| 帰天(94歳)
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